作品概要

ホメロスの胸像を見つめるアリストテレス》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1653年から1653年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

この作品は、イタリア・メッシーナの裕福な美術収集家ドン・アントーニオ・ルッフォが自身の図書館を偉人の肖像画で装飾するために、その一枚として依頼されたものである。

「万学の祖」と呼ばれたアリストテレスが、最も賞賛した古代の詩人ホメロスの胸像を見つめ手を添える姿を描いたものである。アリストテレスとは、紀元前300年代頃の人物である。プラトンに師事して、その多様で膨大な研究成果から西洋最大の哲学者の一人とも称される。特に動物に関する体系的な研究は、古代世界では東西に類を見ない。更にさまざまな哲学や学問にも影響を与えた人物である。

また、かの偉大な王マケドニア王アレクサンドロス3世(通称アレクサンドロス大王)の家庭教師であったことでも知られる。またホメロスとは、紀元前8世紀頃に存在したと言われる吟遊詩人である。この人物が本当に存在したのかについては、現在も議論が分かれる。西洋文学最初期の2つの作品、「イーリアス」と「オデュッセイア」の作者とも考えられている。ホメロスはしばしば盲目であったと伝えられている。作品の中でアリストテレスが手を添えている詩人ホメロスの胸像は、レンブラントの所有物であったことが確認されている。

本作に描かれるアリストテレスは右肩から金鎖を下げているが、これを辿るとアレクサンドロス大王のメダルが付いていることから、詩人(ホメロス)、哲学者(アリストテレス)、武人(アレクサンドロス大王)によって(当時アリストテレスの著作とされていた)人相学が表現されていると指摘する研究者もいる。

《ホメロスの胸像を見つめるアリストテレス》の基本情報

  • 制作者:レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名:ホメロスの胸像を見つめるアリストテレス
  • 制作年:1653年-1653年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:メトロポリタン美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:143.5cm
  • 横幅:136.5cm
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