作品概要

戦争の結果》は、画家のピーデル・パウル・ルーベンスによって描かれた作品。制作年は1637年から1637年で、ピッティ宮殿に所蔵されている。

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「戦争の結果」は、1637年から38年にかけて製作されたルーベンスの油絵。「戦争の惨禍」や「戦争の恐怖」などの名で呼ばれることもある。大きさは206cm×345cm。現在イタリアのフィレンツェ、ピッティ宮殿の美術館に収蔵されている。この絵はもともと第5代トスカーナ大公のフェルディナンド2世・デ・メディチのために当地の宮廷画家からの注文をうけて製作された。

この絵に描かれたモチーフはローマ神話に題材をとっている。絵中央の赤い布をまとい、剣や兜で武装しているのが戦いの神マルス。マルスは本を踏みつけ、中央左に描かれた愛の神であるヴィーナスの制止を振り切りながら戦いへと赴いている。マルスの右側には怒りの神アレクトが火のついた松明を掲げ彼を戦いへと導いている。絵の左端には「ヤヌスの扉」と言われる建物の開かれた扉が描かれている。

古代ローマではこの扉が戦争の起きる際に開き、平和の時には閉まっているといわれた。このほかにも絵の全景にわたって調和や飢餓などのさまざまな象徴が描かれており、これらの象徴に関しては作者であるルーベンス自身が依頼主への手紙の中で解説を残している。この絵は前述のようにローマ神話を描いているが、1618年から続くヨーロッパの30年戦争を憂いた政治的寓画である。戦いが愛や芸術をふみつけながら怒りへ死へと向かうさまが描かれている。

この作品はフランドルバロック画の代表作のひとつとして知られており、またイタリアルネッサンス美術からの影響もみられる。

《戦争の結果》の基本情報

  • 制作者:ピーデル・パウル・ルーベンス
  • 作品名:戦争の結果
  • 制作年:1637年-1638年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ピッティ宮殿
  • 種類:油絵
  • 高さ:206cm
  • 横幅:345cm
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