作品概要

婚約者たち―シスレー夫妻》は、画家のピエール=オーギュスト・ルノワールによって描かれた作品。制作年は1868年から1868年で、ヴァルラフ・リヒャルツ美術館に所蔵されている。

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『婚約者たち―シスレー夫妻』は1868年に描かれたルノワールの絵画であり、現在はケルンのヴォルラフ・リヒャルツ美術館に所蔵されている。

絵の題に反し、アルフレッド・シスレーの隣に描かれるのは、彼の実際の恋人であったウジェニー・レクーゼクではなく、ルノワールのモデルであり恋人でもあったリーズ・トレオである。1869年にルノワールが別の友人フレデリック・バジールに送った手紙が、シスレーの隣に立つのはリーズであるという情報を残している。ルノワール、シスレー、バジールらはシャルル・グレイユのアトリエで学んだ学友であり、お互いをモデルに少なくない肖像画群を残した。

新郎役はシスレーで、絵の作成当時はまだ後年の様に困窮してはおらず、黒スーツにグレイのスラックスという花婿の正装に身を包んでいる。隣に並ぶリーズは、シルクの赤地に金縞のドレスを身に纏い、『日傘のリーズ』でもお馴染みのイヤリングを着けている。シスレーが腕を差し出し、リーズがそれを嬉しそうにつかんでいるが、何やらその様が人工的に見えるのは、おそらく二人を描いたのがルノワールの工房内だったことにも起因するであろう。背景とカップルの差異が際立つのもこの手法に依拠する。日中の公園か庭園をイメージした背景は印象派のスタイルで描かれているが、シスレーとリーズは巧妙な配置のもと、リアリズムの技法で描かれている。

『婚約者たち』はリーズ・トレオを題材にした『夏』によく似た作品でもあり、背景と前景の描き方に同様の手法が使われているほか、リーズの衣装もこの作品と同じものである。

《婚約者たち―シスレー夫妻》の基本情報

  • 制作者:ピエール=オーギュスト・ルノワール
  • 作品名:婚約者たち―シスレー夫妻
  • 制作年:1868年-1868年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ヴァルラフ・リヒャルツ美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:105cm
  • 横幅:75cm
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