作品概要

魅せられた領域》は、画家のルネ・マグリットによって描かれた作品。制作年は1951年から1951年で、ベルギー、クノッケ・ル・ズートのカジノに所蔵されている。

『魅せられた領域』はクノッケ=ル=ズートのカジノからの依頼で幾つかの代表的な図柄を集めてマグリットが下絵を描き、チームとして完成させた大壁画である。 全長71メートル、縦4メートル30センチの大作。

画面の中に大きな舞台のような空間を設置しそこにイメージを並べていった。そこには葉と鳥が一緒になったもの、青空の下の夜の家や葉脈にとまった鳥、波の中に切り取られた美しい帆船、足が人間の人魚、燃えるチューバ、仮面舞踏会のマスクをつけたりんご、中でも人気なのが異様な服をきて座っている実体のない臨床医、そして『黒魔術』の半分風景になった女等、8枚の絵が映画のフィルムのようにぐるりと部屋を取り巻いていてまるでカジノのルーレットを思わせるような作りである。

マグリットの代表的なモチーフが満載であるが魅力を盛り込み過ぎたことでオリジナルの良さや神秘性が失われてしまいかねないのが残念である。(唯一度にこれだけの作品を並べてみることができるというのも反対に魅力ではあるが。。。)特殊な視覚効果があるとはいうものの逆説的なコンセプトの作品が投げかけるマグリット的な不思議さや疑問が弱まってしまっているのは事実である。

この作品の公開日には何か軌道を逸したやりとりがあったようだがマグリットは支配人から『出入り業者は招待しておりません』という言葉をあびせられたという。素晴らしい作品を残してもその価値がわかってもらえたのかは疑問である。

《魅せられた領域》の基本情報

  • 制作者:ルネ・マグリット
  • 作品名:魅せられた領域
  • 制作年:1951年-1953年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ベルギー、クノッケ・ル・ズートのカジノ
  • 種類:油彩
  • 高さ:430cm
  • 横幅:7100cm
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