作品概要

書斎のミネルバ》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1631年から1631年で、ベルリン絵画館に所蔵されている。

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くらい室内に豪奢なガウンを纏った金髪の女性が座っている。女性は臙脂のドレスに赤のガウンを羽織っており、ガウンには金の豪華な刺繍が施されている。頭上には植物をモチーフとしたティアラが被されており、その頭上には盾が飾られている。書斎にふさわしく書見台が置かれているが上に置かれた本には車輪のようなものが描かれている。

本作で描かれている女性は、知恵・戦争・芸術・商業を司る女神ミネルバである。またミネルバはギリシア神話でのアテナに対応する神であり、同じく父の頭から生まれた。聖なる動物であり、知恵の象徴でもあるふくろうと描かれることでも知られている。ミネルバが司るものが知恵であったこともあり、ラテン語で知力を意味する「mens」にも影響したという。ミネルバはユピテルやユノとともにローマの三柱神とされた。ミネルバには女神としての側面がいくつかあり、ミネルバ・メディカと称された場合医師と医療を司る女神であった。ミネルバ・アカイアとされた場合はプッリャ州ルチェーラで信奉された女神を指す。アテナの好戦的な性格が共有され戦いをも司るようになり、ミネルバ信仰がブリタニアにも持ち込まれると知恵を司る土着の女神スリスとも同一化された。

盾や兜のような装飾品はミネルバの戦争を司るイメージをアトリビュートとして表現したものと思われる。ガウンが軍服を思わせる凛々しいものであるのもそのためだろう。また書見台に置かれた書物もまた知恵を司る女神であることを示しているが、その一方で戦車に使われる車輪が描かれていることからも戦争のイメージをレンブラントが強める意思をもって制作したことが伺える。

《書斎のミネルバ》の基本情報

  • 制作者:レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名:書斎のミネルバ
  • 制作年:1631年-1631年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ベルリン絵画館
  • 種類:油彩
  • 高さ:60.5cm
  • 横幅:49cm
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