作品概要

キリストの神殿奉献》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1669年から1669年で、ストックホルム国立美術館に所蔵されている。

本作で描かれるのは、新約聖書に書かれているイエスの生涯のエピソードのひとつの「神殿奉献」である。

四福音書のうち「ルカによる福音書」にのみ記述がある。「ルカによる福音書」によればマリアは立法で定められた産後の清めの期間を終えたあと、モーセの律法にしたがって、イエスをエルサレムの神殿に捧げに行く。そこで救世主の出現を聖告されていた老シメオンが神殿で幼子イエスを抱き、救世主であることを宣言するとともに、後に振りかかる救世主イエスへの受難を予言する。この主題は聖母の7つの悲しみのひとつでもある。

神殿はの大きさに対して人々は小さく、室内は暗く描かれているため、厳粛な空気が漂う。その暗さのために人々の表情はよく見えないが、劇的な画面にざわめいているようにも見える。中央の人物たちにはレンブラントらしいハイライトが当てられており、シメオンに抱かれたイエスに一番光が当たるように配置されている。予言を授ける女預言者アンナはキリストに手をかざし、厳かに預言を伝えている。緑の刺繍の入ったフードを被っており、見えない表情がその神聖さを際立たせている。

それを聞くシメオンはやや驚きの表情を見せており、救世主の到来のインパクトを強めている。隣の聖母マリアもまた胸に手を当て、驚きの表情を浮かべている。イエスには光輪が描かれており、彼もまたシメオンと同じように女預言者アンナのの方を向いている。あどけない表情がシメオンとのコントラストになっている。彼らの表情には神々しい光があたり、まさに神の啓示であることを示している。

《キリストの神殿奉献》の基本情報

  • 制作者:レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名:キリストの神殿奉献
  • 制作年:1669年-1669年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ストックホルム国立美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:98.5cm
  • 横幅:79.5cm
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