作品概要

眼鏡売り》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1624年から1624年で、ラーケンハル市立博物館に所蔵されている。

薄暗い室内に青いターバンのようなものを巻いた男が夫婦とみられる老人たちに眼鏡を見せている。男の衣装は非常に上品で、レースの襟や肩口の黄色の布の文様が特徴的である。耳元にはピアスもしているが、その一方でしっかりとしめられた革のベルトには短剣が携えられており、その対比が顕著である肩から回した布で支えている木の箱のなかには眼鏡が数多く並んでおり、その場での調整もできるのか部品らしきものも見られる。

男の前にいる老人は特徴的な鼻を指差しながら、眼鏡を受け取っている。隣りにいる老婦人は自分にあった眼鏡を見つけたようで、満足気である。彼らの後ろにも手を上げるものや赤い帽子を被った男など、作品に描かれ場所が人が行き交うマーケットのような場所であることを示唆している。

当時のネーデルランド(オランダ)では商業が盛んになり、王族や帰属から市民階級が主役になった時代でもあった。レンブラントやフェルメールといったネーデルランド出身の画家たちが、本作品のような市民のひとときを描くようになったのはそのためである。同時に貿易も盛んになっていたことが、同時代の作品からも伺える。

フェルメールの作品などでよく見られる地図などは、ネーデルランドが世界に貿易船を出していたことを示唆している。本作品では男の頭に巻かれたターバンなどが異国の空気を感じさせるポイントとなっている。男のような貿易を生業とする者たちから聞く異国の話に、当時のネーデルランドの市民たちは興味津々に耳を傾けたことだろう。

《眼鏡売り》の基本情報

  • 制作者:レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名:眼鏡売り
  • 制作年:1624年-1624年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ラーケンハル市立博物館
  • 種類:油彩
  • 高さ:21cm
  • 横幅:17.8cm
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