作品概要

幸福の兆し》は、画家のルネ・マグリットによって描かれた作品。制作年は1944年から1944年で、油彩に所蔵されている。

1944年に妻の姉(妹)の結婚祝いに贈ったと言われている作品。明るい色彩で描かれていて未来への祝福が込められている。

しかし時代は第二次世界大戦で祖国ベルギーがドイツの占領下にあった頃。マグリットは夫婦間の問題を抱え、妻、ジョルジェットを残し何人かの友人たちと首都ブリュッセルに戻る。

暗く疎外感を感じ自暴自棄に陥りながらも反対にカラフルで簡潔で印象派の作品にインスピレーションを得たと言われる、1943年から1946年までの『陽光に満ちた』時代へと移行していく。

このスタイルでマグリットは50近くの作品を描き残している。その中の一つが『幸福の兆し』である。 暗い時代であったからこそ希望的な思いで明るい平和的なモチーフを選んだのだろう。 

マグリットは第二次世界大戦の近い終結を予言して平和の象徴である鳩に美しい色の花束を組み合わせて描いた。またこの時代は仲間のアーチストであるアンドレ・ブレトンからも決別し一時的に新しい明るいスタイルを試みた時だったのである。

戦時下において食べていくために彼は印象派のゴッホ、ピカソ、セザンヌのコピーなども手がけたがマグリットは決してシュールレアリズムから離れていったわけではない。シュールレアリズムは『何を描くか』とそして技術の継承や教育とは違い個人の発想の豊かさを重要視する流れである。マグリットのスタイルは変化していっても、想像力の豊かさは常に自分に問い続けていたようである。

《幸福の兆し》の基本情報

  • 制作者:ルネ・マグリット
  • 作品名:幸福の兆し
  • 制作年:1944年-1944年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:油彩
  • 種類:ブリュッセル、ベルガー=ホイツコレクション
  • 高さ:40cm
  • 横幅:60cm
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