作品概要

アムステルダムの織物商組合の見本調査官たち》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1662年から1662年で、アムステルダム国立美術館に所蔵されている。

『アムステルダムの織物商組合の見本調査官たち』、または『織物商ギルドの理事たち』は1662年のレンブラント作絵画であり、現在はアムステルダム国立美術館に所蔵されている。レンブラントの「最後の偉大な群像画」と評される。

本作は、レンブラントの最初で唯一の法人団体の集団肖像画であり、織物商組合の幹部たちによって1661年に依頼された。

毎年の聖金曜日に行われる織物商組合の幹部達による5人会議の様子が描かれている。幹部たちは等身大以上に大きく描かれてあり、つい先ほどまで織物を厳しく品定めしていたであろう5人の幹部の目が、部屋の入室者に向けられている。背景に描かれた無帽の男は組合の従業員である。

(頭上のカロットからただの参加者と仄めかされるベルを除いた)男たちは、織物ギルドのメンバー間で売り買いされる機織り布の品質を鑑定するために選挙された織物商らである。彼らの一年の任期は聖金曜日に始まり、週三回の鑑定会を開くものと定められた、オランダ語のstaalとは見本を指し、この絵画では認可された織物の見本を意味するものである。

鑑定団はプライヤーの先端に紋章を刻印した鉄片を用いて、鑑定結果の証拠として、織物表面に都市の紋章を、裏面にギルドの紋章を刻印した。品質のグレードには四段階あり、最高品質ものには四つの紋章が刻印され、最も劣悪なものには紋章一つのみが残された。

この作品はアムステルダムにあるスタールホフと呼ばれる建物の中に飾られ、部屋の高い位置に掲げられた。その為、机の下から見上げているようなアングルで描かれていることと相成って、幹部達の目線が一層私たちを見下ろしているように見え、幹部達の威厳を見事に表している。
近年レントゲンによって、レンブラントがこの作品を仕上げるために何度か構図の変更をしたことが明らかになった。

レンブラントがこの作品を依頼されたのは彼が破産してしまった数年後のことである。また同期間アムステルダム市庁舎に飾る主要な絵の依頼も受け、制作に取り組んでいた。レンブラントの生活は困窮していたが、そのような状態でもこのように重要な絵の依頼があったということになる。

絵画の中で丈の長いペルシャ様式の布地を見本台に乗せ、見本台帳と照らし合わせている人々は、左からヤコブ・ファン・ルーン、フォルカート・ヤーンス、ウィレム・ファン・ドーイェンバーグ、フランス・ヘンドリクス・ベル、ヨヘム・ド・ネーフェ、アーノート・ファン・デア・マイであることがわかっている。

椅子から立ち上がろうとしている画面左から2番目の男は元々もっと左に位置していた。この男は当時、膨大な量の自然標本や骨董品を所有する商人フォルカート・ヤーンス(ヴォルケルト・ヤンス・Volckert Jansz)であると考えられる。

織物商ギルドはこの肖像画を発注し、1771年まで同ギルドの会合場所であるスタールホーフ会館に飾っていた。また、ダッチ・マスターと言うタバコの包装にもこの絵画が使われている。

《アムステルダムの織物商組合の見本調査官たち》の基本情報

  • 制作者:レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名:アムステルダムの織物商組合の見本調査官たち
  • 制作年:1662年-1662年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:アムステルダム国立美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:191.5cm
  • 横幅:279cm
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