作品概要

自画像(1629年)》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1629年から1629年で、インディアナポリス美術館に所蔵されている。

インディアナ州インディアナポリス美術館のクロウズ基金コレクションの一部として所蔵される、1629年に描かれたレンブラントの自画像である。40年間に渡って数多く残されたレンブラントの自画像の中でもごく初期の(おそらくは一番最初の)自画像と言われている。

自発的に描かれたであろうこの自画像で、観る者により劇的な邂逅を印象付けようと、若きレンブラントは口を半開きにし、髪を振り乱したまま、姿勢を反らして、全力で吃驚の表情を演出し、作画用衣装の中から選りすぐった最も絵映えの良い衣装であろう、スカーフ、眉までの陰影を際立てる目深に被られた帽子、光彩を放つ大仰な鋲が打たれた金属製の喉当てなどを身に纏っている。レンブラントはオランダ民兵に所属したことはないので、この胸当てはおそらくただの見せかけであると考えられている。

弱冠23歳で残された絵画ながら、そこにはレンブラントの情感と作劇性が込められた絵画上の技巧が目覚ましく繰り広げられている。彼の絵画の特徴である光と濃密な空気感は既に自明なほど描かれており、ほぼ抑制された色調と、情感を込めるために乾く前の絵の具を擦り付けて頭髪の撚り一つ一つまでをも克明に活写する、彼特有の鋭いブラシ捌きが採用されている。これらの技巧の研鑽が、肖像画モデルの感情を正しく表現するレンブラント後年の大作の作成を可能にしたと言われている。

この自画像を残した当時レンブラントはまだ若く、故郷ライデンではまだ無名であり、小さな工房の指導者として働きながら技術を磨いていた。レンブラントの学友サミュエル・ファン・ホークストラーテンは、画家に「表現者とモデル」の仕事を教えてくれることから、自画像が感情表現の練習に最適だと後に主張している。他方で、レンブラントが自画像作成に向かったのは、若いころの困窮からプロのモデルを雇えなかったためと説明する巷説も喧しい。

《自画像(1629年)》の基本情報

  • 制作者:レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名:自画像(1629年)
  • 制作年:1629年-1629年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:インディアナポリス美術館
  • 種類:油彩(木支持体)
  • 高さ:44cm
  • 横幅:34cm
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