作品概要

自画像(1652年)》は、画家のレンブラント・ファン・レインによって描かれた作品。制作年は1652年から1652年で、クンストヒストリッシュ美術館に所蔵されている。

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40作以上描かれたレンブラントの自画像のうち、1645年以降のもので最も古い作品である。従前の自画像とは異なった構図を取り、画家自身を真正面から捉え、腰に手を当てた自信にあふれる姿勢で作成された。歴史家クリストファー・ホワイトが評するに、「レンブラントの後期自画像群の中でも最も厳粛で威厳に満ちた作品の一つである」。

闊達な筆致で描かれる自画像は、日々作務衣としてまとわれたであろう茶色のローブの下に、立て襟の黒い上着を羽織り、サッシュでしっかりと結ばれている。頭に被った黒いベレー帽は、16世紀当時の芸術家たちが愛用して流行らせたもので、同時代における彼らの自画像や肖像画に多く見受けられるものの一つである。

1669年の死に至るまで、レンブラントは一年に一作の割合で自画像を残していった。これらの自画像が残された理由は画家自身が自分を描くことに深淵なる興味を抱いていたというものが広く人口に膾炙するところであるが、エルンスト・ファン・デ・ワーテリンクは、著名な画家の自画像を蒐集する鑑定家向けに描かれたものではないかという説を提唱している。

彩色技法における特筆すべき点として、レンブラントは他の肖像画同様、絵の中で影となる部分にグレーの下塗りを施しており、本作においては眼窩と口ひげの部分にその手法が使われたことが顕微鏡を用いた調査で明らかとなっている。これは絵全体の下塗りに使われるグレー下地の色と同じではあるが、レンブラントは更に陰影を表現するために、相貌の部分部分に再度下塗りを加えたのであった。

レンブラントはこの肖像画に着手する前に、ハトロン用紙と茶色インクを用いて、自らの全体像のラフ・スケッチを残している。

《自画像(1652年)》の基本情報

  • 制作者:レンブラント・ファン・レイン
  • 作品名:自画像(1652年)
  • 制作年:1652年-1652年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:クンストヒストリッシュ美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:112.1cm
  • 横幅:81cm
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