作品概要

人形を抱くマヤ》は、画家のパブロ・ピカソによって描かれた作品。制作年は1939年から1939年で、ピカソ美術館に所蔵されている。

「人形を抱くマヤ」は、ピカソが1939年に制作した64.7センチ×79.7センチの油彩作品である。

当時のニューヨークタイムズでは「作家の娘マヤを描いた色彩豊かなキュービズム作品である」と評している。この絵が制作にあたって、娘のマヤが人形と遊び、父親であるピカソは娘を見守りながら筆使い、色彩や構成を楽しんでいたという情景が思い浮かべられる。

キュービズム時代のピカソ作品の典型であるデフォルメが施され、娘の顔は、粘土の塊をひねり形作ったように描かれている。ピカソはユーモアに溢れた画家であり、そのセンスを作品にも吹き込むことを忘れなかった。

人形は実物に近い表情を見せている反面、娘の顔は現実離れをした構成で表現され、その共存が魅力的に作品を仕上げている。

また、人形も娘も頭が体に比べ異常に大きく描かれている。人形の眼はマヤの洋服に、またマヤの眼は人形の着るセーラー服と調和している。スペイン人画家のベラスケスの作品によく描かれていたフリルや大きな袖元などが、茶色の床、白い壁を背景にマヤが配置された三角形の構図の輪郭を明確なものにしている。

デフォルメがこなされた作品ではあるが、ピカソの娘への愛情が込められた感傷的な作品だとの見方もある。現在、ピカソ美術館所蔵。

《人形を抱くマヤ》の基本情報

  • 制作者:パブロ・ピカソ
  • 作品名:人形を抱くマヤ
  • 制作年:1939年-1939年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ピカソ美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:79.4cm
  • 横幅:64.7cm
  • 編集情報

  • 投稿日:
  • 編集者:
  • 運営元:MUSEY編集部