作品概要

キリストの洗礼》は、画家のレオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた作品。制作年は1472年から1472年で、ウフィツィ美術館に所蔵されている。

1472年から1475年の間にフィレンツェのサン・サルヴィ修道院の依頼により制作された絵画である。

本作品の制作は当時フィレンツェでも名を馳せた芸術家ヴェロッキオとその弟子であるダヴィンチたちが共同で制作して完成させた。
場面は新約聖書に書かれているヨルダン川で隠遁生活を送っていた聖人ヨハネの元へイエスキリストが来訪し洗礼を受ける場面を描写している。

この場面は多くの芸術家によって描かれてきたが、とりわけ当作品は有名な一枚として知られている。聖ヨハネとキリストの題材はヴェロッキオの彫刻作品”聖トマスの懐疑”と通じるものがある。場面の構図、及びイエスキリスト、聖ヨハネの描写はヴェロッキオが担当し、左端の2人の天使はダヴィンチが描写している。この作品は彼ら2人以外の手も入っており、全体の絵としてのバランスは悪いものがある。特に背景部分の岩の描写や衣服の描写は未熟な面が多くヴェロッキオ、ダヴィンチ以外の作家の手によるものとされている。

これはヴェロッキオの工房が受注した作品を分業にしていたためと言われている。なお、この作品で描かれたダヴィンチの天使を見た師ヴェロッキオはその腕に感嘆し、自らの筆を折ったという逸話が残っている。

1810年アカデミア美術館に収蔵されたのち、1959年に現在のウフィッツィ美術館に移設された。

《キリストの洗礼》の基本情報

  • 制作者:レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • 作品名:キリストの洗礼
  • 制作年:1472年-1475年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ウフィツィ美術館
  • 種類:油絵具
  • 高さ:177cm
  • 横幅:151cm
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