作品概要

ポルト・リガトの聖母》は、画家のサルバドール・ダリによって描かれた作品。制作年は1949年から1949年で、マーケット大学博物館に所蔵されている。

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調査をすると、このサルバドール・ダリの『ポルト・リガトの聖母』の最初のヴァージョンは、ダリの他の作品群とは異なって理解し難いものではないことに直ちに気が付く。そこには美的にも主題的にもまったく容易に理解できる画家の心象風景があるのである.

1949年に第二次世界大戦をふまえて描かれており、聖母は実は、意識的にも無意識的にも完全にアヴァンギャルド運動への執着から離れようとするダリにとっての過渡期のようなものを表象している。

本作をそのまま受け取るならば、幼時キリストをあやす処女マリアを表象している。マリアはダリの妻であり創造の源泉であるガラ、キリストは近所の漁師の家の少年をモデルに描いている。2人の人物はどちらも空中に浮かんでおり、パトリック&ベアトリス・ハガティー美術館館長のカーティス・カーターの言葉を借りれば、いくぶん「非重要化されている」。

2人の胴体はそれぞれ四角くくり抜かれており、マリアの腕は切断されている。このような無重力状態は、原子力時代の到来と破壊だけでなく、神秘的な精神が高揚する感覚とそれ自身は不可解な高度な力による調和を示唆している。

幼児は片手に十字架を抱き、もう片方の手には地球を、バランスをとりながら持っている。これらのシンボルはともに現れる事象を鏡のように反映するものであり、精神性への到達を示唆している。処女と幼児は切り離されたアーチに取り囲まれている。様々な聖書的なシンボルは、シュールレアリストに典型的な仕方で明らかになんの関係もなくばらばらに置かれている。つまり、本作はダリという人間性のうちで、より古典的で信仰的な態度を反映しているシュールレアリストとしての面を特色づけるものたちの混合なのである。

《ポルト・リガトの聖母》の基本情報

  • 制作者:サルバドール・ダリ
  • 作品名:ポルト・リガトの聖母
  • 制作年:1949年-1949年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:マーケット大学博物館
  • 種類:油彩
  • 高さ:49.5cm
  • 横幅:38.1cm
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