作品概要

夜のカフェ》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって描かれた作品。制作年は1888年から1888年で、イェール大学美術館に所蔵されている。

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「夜のカフェ」はアルル、ラマルチーヌ広場に位置するカフェ・ド・ラ・ガール(Café de la Gare)の店内の様子を描いた油画である。

絵の中心部には誰も使っていないビリヤードテーブル、赤い壁が3面、そして壁沿いには数席が客で埋まっている様子が描かれている。描かれた人物の6人のうちほとんどが男性で、女性は一人のみであり画面奥の席に座っている。ビリヤードテーブルの側に立ち、白い服を着た男性はこのカフェの店主である。

1888年初め、ゴッホは油絵作品「黄色い家」で知られる家の内装を整える一夏の間、このカフェ・ド・ラ・ガールと同建物にある部屋で暮らしていた。ゴッホはこのカフェで度々食事をとり、作中に描かれているカフェの主人の妻マリーは、同年11月にゴッホの油画「アルルの女」のモデルを務めている。

ゴッホはパースを誇張することによって、店の奥行を長くし、画面の大部分を黄色の床が占めるようにした。これによって床部分の黄色と壁に掛けられた光の黄色が赤い壁との対比となり赤の濃厚さを強調している。ゴッホは弟テオに宛てた手紙の中で「血のように赤い壁と、鈍い黄色と緑のビリヤードテーブル、オレンジと緑に光る4つのレモンイエローのランプ。どこかしこも色が狂ったように衝突し、最も激しい赤と緑のぶつかり合いが見える。」と書いている。

このように強い色のぶつかり合いは、実際の内装であるというだけでなく、アルルの夜での浮浪者や娼婦、酔っ払いなどで溢れる人々の狂ったようにも見える熱や活気を表している。ゴッホはこの作品を描くにあたって、いかに、画面左にある暖炉の炎が緑や赤やレモンイエローに燃えている様子、また店主がそれを見つめているように描くかにこだわったとされる。

《夜のカフェ》の基本情報

  • 制作者:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • 作品名:夜のカフェ
  • 制作年:1888年-1888年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:イェール大学美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:72cm
  • 横幅:92cm
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