作品概要

スタンチク》は、画家のヤン・マテイコによって描かれた作品。制作年は1862年から1862年で、ワルシャワ国立美術館に所蔵されている。

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『スタンチク』(正式名は、『ボナ王妃の宮廷での舞踏会の間にスモレンスクの敗北に直面したスタンチク』)はヤン・マティコによって描かれ、1862年に完成した。

来歴

この作品は1924年にワルシャワ国立美術館によって買い上げられた。第2次世界大戦中はナチスによって略奪され、追ってソビエト連合に没収され、1956年頃にポーランドへ返却された。本作はマティコの最も有名で、彼に名声を与えた作品の一つである。

ワルシャワ美術館のなかで最も見覚えのある絵画であり、1914年以前のポーランドの絵画のコレクションにおいて最も重要な作品とされている。

道化師スタンチク

作品の中に描かれた男性像は、ポーランドが政治的、経済的にそして文化的に絶頂期であったポーランドルネッサンス期の、ジグムント1世王(1506年-1548年在位)統治の間の、スタンチクという宮廷の道化師である。

彼はとても人気があり、道化師としての名声の他に、彼は雄弁で、機知に富んだ知性的な男で、国家の過去、現代、未来に関して風刺的なコメントをしたと言われている。ヨーロッパの宮廷道化師らしくなく、スタンチクはエンターテイナー以上といわれていた。スタンチクは彼の時代の名声と伝説は強く、19世紀の復活を楽しみ、彼は今日もとてもよく知られている。

祖国の運命

基本の構図は、深刻な道化師(名ばかりのスタンチク)と背景の活き活きとした舞踏会である。この作品はスタンチクのイメージを作り上げ、象徴となり、ポーランドで広く認識されるようになる。作品の中の彼の風貌は道化師に期待するものでは全くなく、憂鬱で、じっと考え込んでいる。

彼の深刻さは彼の付属物により強調されている。神聖な円形模様のヤスナ・グナの聖母が彼の胴体に見ることができるが、彼の杖は床に投げ捨てられている。テーブルの上には1514年という文字とスモレンスクという名が見える。恐らくポーランドがモスクワ大公国に敗れスモレンスクを失った(現ロシア領)ことを公表しているものであろうことが、スタンチクの悲しみと彼の祖国の運命の表れに起因している。

マテイコは、歴史的主題をしばしば描く。 この作品も愛国心の欠如している権力者たちが引き起こした、『ポーランドの没落』を描いている。 道化師は国家の良心の象徴として表現され、「自由と黄金の中世」を謳歌したポーランドが没落する様子が暗示されているのだ。

《スタンチク》の基本情報

  • 制作者:ヤン・マテイコ
  • 作品名:スタンチク
  • 制作年:1862年-1862年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ワルシャワ国立美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:88cm
  • 横幅:120cm
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